アメリカ合衆国ペンシルベニア州にあるセントラリアは、19世紀後半から石炭鉱業によって栄えた炭鉱町でした。しかし1962年に火災が発生して以降、今もなおその火災は続いているというのです。

そしてゴーストタウンへ

火災が発生したのは炭坑内で、その原因は定かではないものの、集積所のごみを焼却したところ、地下の鉱脈に火が燃え移ったとされる説が有力とされています。火災が起こった結果、地面が70℃から80℃の熱を帯び、地下水は水蒸気となって煙や有毒ガスとともに地表に噴出するようになってしまい、住民は生活が困難になる状況に陥りました。

そこで連邦政府は退去勧告を通告し、町はゴーストタウンと化してしまったのです。消火活動には莫大な費用がかかる上、技術面でも非常に難しいと判断されたため消火活動は中止。住民の全面的な退去が行われました。

2002年には郵便番号も消去され、本格的に人の住めるような地域ではなくなりましたが、それでもなお、現在も数名の人が住み続けているとのこと。

地下で燃え続けている火が自然消火されるのには、まだ数百年以上もの時間を要するとみられています。