現在では「ニホン」「ニッポン」「ジャパン」と呼ばれている日本を表す言葉は、時代を経て変化を遂げてきました。かつては黄金の国「ジパング」とも呼ばれていましたが、黄金の国「ワクワク」と呼ばれていた時代もあったのです。

日本は心躍る国?

一説によると、「ジパング」は、ベネチアの商人であるマルコ・ポーロが「日本国」という字を中国南部で使われている閩南語(びんなんご)での発音「ズィー・プン・グォ」をアルファベット表記し、ジパングになったと言われます。

その時代よりもさらに昔、日本がまだ「倭国(わこく)」とされていた時代に、遣唐使が中国に砂金を持ち込んだことにより、東には金が取れる国があるということで倭国が話題となりました。そしてその「わこく」という発音が訛り、「わくわく」と発音されていたとされます。

確かに金が産出されるとあれば、ワクワクする国には違いはないでしょう。