「真実の口」は元々何に使われていた?
映画『ローマの休日』のワンシーンで一躍有名になった真実の口。ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の奥に飾られているこのモニュメントは、元々は別の使われ方がされていたのです。
真実の口とは
表面にはギリシャ神話に登場する海の神トリトンが彫られ、その口の部分に手を入れると、その心に偽りのある者は「手が抜けない」、「手を切られる」などという言い伝えがあります。実際に映画のワンシーンでは、手が抜けないといった演技がされました。
日本国内にも東京や大阪、神奈川など、多くの場所に真実の口のレプリカが設置されています。それではこの真実の口は一体どういう経緯で製作されたのでしょうか。
真実の口の作者は不明です。元々は現代のマンホールのように、古代ローマ時代の下水溝のフタとして使われていたと考えられています。それが一体どうして教会に飾られるほどのモニュメントになったのかは謎のままです。