世界中にはいくつもの海峡があります。海峡とは陸地と陸地によって狭められている水域のことです。例えばフランスにあるドーバー海峡を泳いで渡ることはスイマーの夢とされてきました。日本のテレビ番組でも度々ドーバー海峡を横断泳する企画が取り上げられています。ドーバー海峡は直線距離にして34kmと、規模としては小さい方にあたりますが、日本にある世界一狭い海峡はどれくらいの距離なのでしょうか。

世界一狭い海峡

日本国内で有名な海峡をいくつか挙げると、淡路島と四国を結ぶ「鳴門海峡」、淡路島と本州を結ぶ「明石海峡」、そして石川さゆりの大ヒット曲のタイトルにもなっている北海道と本州を結ぶ「津軽海峡」などがあります。

例に挙げた3つの海峡の中で最も最狭部の距離が短いのは、鳴門海峡の約1.4kmです。しかし日本国内にある世界一狭い海峡は、香川県の小豆島と前島を結ぶ「土渕(どぶち)海峡」で、その最狭幅はわずか9.93mしかありません。これは「世界一幅の狭い海峡」として1996年にギネスブックに認定されました。

ちなみに「土渕海峡」という名前は、ギネスブックに登録する際に海峡に名前が必要だったことから名付けられたもので、それまでは名前もない海峡だったのです。