北海道には、やりきれない川がある
「やりきれない」とは、気持ちの収まりがつかず納得できない様子を指す言葉です。北海道にはそんな「やりきれない」川が存在するのです。
やりきれない川の正体
やりきれない川は、北海道は夕張郡由仁町を流れる全長約5kmの一級河川です。とは言うものの、川が感情を抱くわけではありません。やりきれない川は「ヤリキレナイ川」と表記されます。お察しの方もいるでしょうが、これは北海道に古くから伝わるアイヌ語なのです。「ヤリキレナイ」とは「魚の住まない川」を意味する「ヤンケ・ナイ」、または「片割れの川」を意味する「イヤル・キナイ」が語源となっていると言われています。
明治時代には度々氾濫を起こしていたようで、地域住民からすれば、まさに「やりきれない」川だと言えるのではないでしょうか。