打球は最速初速493km/hであり、世界最速の球技としてギネスブックに認定されているバドミントン。そのスマッシュの速さを最大限に引き出すためにも、シャトル(球)の選び方には慎重を期します。そこで試合前には必ず、ある事が行われているのです。

試合前の必須項目

競技用として主に使用されているシャトルは、食用のガチョウの羽とコルクから作られています。スポーツ用品店でシャトルの売り場を覗いてみると、長い筒にシャトルが重なって収納されており、何やら番号の書かれたシールが貼られています。この番号は「飛び番号」と呼ばれ、季節や気温によって使い分けられるのです。

  1. 夏 – 33℃以上
  2. 夏 – 27~33℃
  3. 春秋 – 22~28℃
  4. 春秋 – 17~23℃
  5. 冬 – 12~18℃
  6. 冬 – 7~13℃

気温が高く湿度が低いときはよく飛び、逆に気温が低く湿度が高いときは飛びにくくなります。気温や湿度の変化による空気抵抗の差により、飛距離が変化しやすいため、常に同じ飛び方のシャトルでプレーできるように、試合前には必ず室内の気温と湿度が計測され、それに合ったシャトルを使うようになっているのです。