日本の硬貨には1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類があります。各硬貨に記されている金額を見てみると、5円玉だけはなぜか漢字で「五円」と書かれています。なぜ他の硬貨と同じく、数字で記載しないのでしょうか。

5円玉が漢数字な理由

5円硬貨は1959年から発行が開始されており、中心に穴が開いているのは、視覚障害者にも分かりやすくするためと、材料費の節約という理由があります。

5円玉のデザインには産業に関わるモチーフが用いられており、稲穂は農業を、水面は水産業を、歯車は工業を表しています。また、裏面の双葉は日本の経済が伸びることを表しているのです。

そして5円玉だけがなぜ「五円」と書かれているのか。造幣局の情報によると「特に理由はない」とのこと。これだけ5円玉には様々な想いが込められているのにも関わらず、「五円」の表記には何の感情もなかったのです。