オリンピックの公式種目であり、小中学校の体育の授業で必ず行う走り幅跳びは、その種目がどんなものであるかは改めて説明するまでもないでしょう。助走をつけて飛距離を競う。公式のルールでも、細かいことは気にせず、とにかく遠くに跳べばいいという比較的自由なルールなのです。

走り幅跳びのルール

まずは走り幅跳びで重要な助走です。助走する距離は助走路と呼ばれるエリアの中であれば、どれだけ長い距離を走っても構いません。逆に言えば、全く助走をしないで跳んでも良いのです。

また、助走の走り方についても自由です。バック走しても良いですし、フィギュアスケーターのようにクルクルと回転しながら走っても問題ありません。

こんなに自由な走り幅跳びでも、やってはいけないことがあります。それは、ジャンプ時に体操競技のような空中回転をすることです。実際に1974年頃に飛距離を伸ばすために空中回転をする跳び方が考案されましたが、危険であると判断されたため、すぐに禁止されました。

本当に空中回転することで飛距離が伸びるのかどうかは不明ですが、助走でのフォームも含め、あえてそんなことをする選手はまずいないでしょう。