バレーボールは得点が決まるたびにチームメイトが輪を作って喜びを表現します。しかしサッカーや野球などのように、1点を決めるのに時間がかかるスポーツではありません。次々とポイントが決まるたびに喜びを表現するのは、いかんせんゲームの流れが悪いような感じがします。しかしこれにはしっかりと理由があったのです。

喜ぶのには意味がある

2018年に放送されたフジテレビの番組内で、2015年のワールドカップバレーのある試合の喜び時間を計測したところ、一試合で合計16分53秒も費やしていたというデータが発表されました。あまりにも喜びを分かち合う時間が長すぎるのではないかという疑問に対し、元全日本代表選手である大林素子が次のように回答しました。

まずは喜んでいる姿を敵チームに見せて、精神的な余裕があるということをアピールしているのだそうです。そして輪になって喜んでいる間に、次のプレイの指示などの作戦会議を行っているのです。ただ単にはしゃいでいるように見えて、じつは有意義な時間の活用をしていたのです。

また一説によると、得点を決めた場合は輪になって喜ばなければならないという暗黙のルールが存在するとも言われています。