高速道路の1kmあたりの建設費は50億円
アメリカを始めとする海外の主要高速道路は、無料ないし格安の料金で乗ることが出来ます。日本の高速道路乗車料金は高い!と批難されがちですが、それもそのはず。なんと建設には1kmあたり50億円もの予算がかかってしまうのです。
なぜこんなにも工事費が高いのか
工事費のコストの内訳と理由は、国土交通省が細かなデータを公表しています。
まず日本は先進国の中でも国土の面積が小さくい上に人口が密集しているため、土地代だけでもかなりの費用が必要になります。50億円の費用の内、13.6億円が土地を購入するために使われています。
また、下記のような日本の地理状況、災害状況を考えると、安全面を考慮した設計をしなければなりません。
- 山や谷が多いため、トンネル、橋の建設数が多くなってしまう
- 世界中の地震の10%程度が日本周辺で発生するため、耐震対策が必要になる
- 大都市のほとんどが軟弱な地盤の上に建っているため、地盤改良が必要になる
- 国土の6割が積雪寒冷地にあるため、雪寒対策が必要になる
以上の事を踏まえ、完璧な安全対策を取るにあたって1kmあたり50億円という莫大な費用がかかってしまうのです。工事費が高すぎる!と思っても、安くて危険な道を走るより、高くても安全な道を走りたいとは思いませんか?