あたかもそのお店が流行っているかのように見せかけるため、演技などをさせるために仕込んだ偽物の客のことを「サクラ」といいます。古くからあるサクラの手法としては、行列を作らせるというのがあり、一般客は行列を見て人気店だと勘違いし、そのお店へ足を運ぶといった手法です。

サクラの語源

新商品の行列や、スポーツの試合の盛り上げ、パチンコの代打ちなど、近年でも企業がサクラを用いることは多々確認されています。現代では出会い系サイトや口コミサイトなどのインターネット上でもサクラは存在するようになり、物事を正しくみる力を付けなければ正確な情報は得られないことが多くなっている気がします。

「サクラ」という言葉が誕生したのは江戸時代のことで、歌舞伎をタダで観賞させてもらう代わりに、掛け声などを発して盛り上げるように取り引きしていた客のことを指しました。サクラは花の桜のことで、パッと咲いてパッと散る様子から、盛り上げ終わったら即解散する様子と、そもそも桜の花見はタダであることをかけた造語として誕生しました。

ちなみにサクラは漢字で「偽客」と書きますが、これは明治時代の露天商が作り出したものといわれています。