面倒くさいことを行っている時、または明らかに面倒だと分かっていることを行わなければならないとき、人は「億劫だな」と感じるものです。そもそも「億劫」とはどういった意味なのでしょうか。

億劫の語源

「億劫」の「億」とは数の単位です。「劫」は古代インドで時間の長さを表す言葉です。「一劫」は「天女が岩山に降りてきて、その羽衣で岩山の頂上を撫で、その摩擦で岩山が消滅するまでの時間」です。「億劫」とは、その一億倍を表しており、想像も付かないほど長い時間を表す言葉として使われるようになりました。

このことから、非常に長くて面倒な様子が転化し、面倒くさいことに対して使われるようになったのです。