「およそ」や「約」など、モノの単位を表す表現は様々ありますが、その中でもとりわけて誤った認識をしている方が多い表現が、この「○○弱」と「○○強」の表現です。

今回は雑学と言えるネタではないかも知れませんが、正しい知識を吸収しましょう。

「○○弱」と「○○強」の違い

冒頭で挙げた「およそ」や「約」などは、その値に対して少なくとも多くともどちらにも該当する言葉です。

例えば、2100円の買い物をする場合でも、1900円の買い物をする場合でも、「およそ(約)2000円の買い物をした」という文章で成立します。
これに対して「弱と強」の表現にはしっかりとどちら側なのかの使い分けがあります。

ではここで問題です。

2100円の買い物をした場合、次の文章で正しいのはどちらでしょうか。

A. 2000円弱の買い物をした。
B. 2000円強の買い物をした。




正解は、Bの「2000円強の買い物をした。」という表現になります。

明確な範囲は定められていませんが、一般的に「○○弱」とは、その値に少し足りない程度の数値を指し、「○○強」とはその値を少し超えてしまう数値を指します。

人によってその範囲の感覚は異なるかも知れませんが、今回の問題で例えた場合2100~2200円の間は2000円強。逆に少し足りない1800~1900円の間は2000円弱という風に表現できます。