「テンパる」はあたふたする様子を表す言葉ではない?
テストの前日の夜なのにテスト範囲のべんきょうが終わっていない!多くの人はそんな時にテンパってしまうことでしょう。「テンパる」は一般的に「余裕がなくなって切羽詰まっている様子や状況」を表す言葉として用いられますが、本来の意味は真逆ともとれる意味なのです。
テンパるの語源
テンパるの語源は、麻雀用語の「聴牌(テンパイ)」からきています。聴牌とは、あと1枚の牌で上がれる、つまりはリーチの状態をいいます。
このことから「(上がれる)直前の様子」を意味する言葉として使われ、「あと少しの状態」や「準備が整っている状態」を指す言葉になりました。さらにそれが次第に、直前でソワソワしたりギリギリで余裕がないという風に捉えられるようになり、現在の「テンパる」という意味に転化していったのです。
本来であれば「準備万端」ということでポジティブな意味になるはずの言葉が、全く真逆の意味として広まってしまったのです。