ハチドリは北アメリカ南西部から南アメリカ北部に分布する、鳥類で最も小さな体をつ鳥で、体重は最大でも20g程しかありません。ハチドリの中でも最小を誇るのがマメハチドリで、世界最小の鳥でもあり、全長6cm、体重は2g弱しかありません。こんなハチドリですが、人間のアスリートでも敵わない生態をしているのです。

ハチドリの生態

ハチドリは昆虫のハチととても似ているの羽音を立てるため、ハチドリ(蜂鳥)と名付けられました。その羽ばたきは毎秒約55回。花の蜜を主食として生きるハチドリは、この高速な羽ばたきを活かして空中で静止(ホバリング)し、花にクチバシを突っ込んで蜜を食べるのです。

ホバリングや高速飛行中を行うハチドリの羽ばたきは、昆虫を除く全動物中で最も活発な代謝をおこなっているとされます。心拍数は毎分1260回。ハチドリの飛行中における筋組織の酸素の消費量は、人間のアスリートの約10倍にもなると言われます。

こんなにも激しい運動を繰り返しているので、さぞかし寿命は短いのだろうと思うでしょうが、そうでもありません。平均して3~5年も生きることができ、長いものでは10年以上生きることも確認されています。