魔女の宅急便の声優問題
一人の女の子として、魔女として、少女の独り立ちする姿を描くスタジオジブリ作品の「魔女の宅急便」。
角野栄子さんによる児童書が原作なのですが、いざアニメ化する事になったのはいいものの、アニメには声優が付き物。しかしながら監督のイメージする声優が現れる事がなかったのです。対象となるキャラクターは物語の主人公であるキキと、森で画を描く画家の少女。
さて、この声優問題をどのようにして解決したのでしょうか。
二者択一の選択を覆す
結論からいうと、両キャラクター共に、名探偵コナンのコナンや、忍たま乱太郎の乱太郎を演じる高山みなみさんが二人のキャラクターの声優を同時にこなしました。
元々は画家の少女の声優役として出演が決まっていた高山みなみさんですが、キキ役にピッタリの声優さんが見つからなかった事から、高山みなみさんがキキ役に抜擢されました。しかしそうすると今度は画家の少女役の声優が決まらなかったのです。この事から結局両キャラクターを演じる事になったのです。
ちなみに画家の少女の名はウルスラといいますが、あくまでも公式設定上の名前であり、劇中でこの名が呼ばれる事もなければ、エンディングロール中でも名前が記載されることはありませんでした。
結果としてキキ役に大ハマリした高山みなみさん。しばらくは世間からキキとしてのイメージが抜けず、仕事の依頼が激減したとのエピソードもあります。