意外に思われるかも知れませんが、普段私たちが目にしているミツバチ(蜂)のほとんどは、メスです。というのも、巣の外に出るハチは働きバチであり、花から蜜を集める働きバチの役割は全てメスが行なっているからです。

オスバチは何をしている?

ミツバチの集団を「コロニー」と呼びますが、一つのコロニーの中には3種類のハチが存在します。絶対王者であり、一つのコロニーにつき一匹しか存在しない女王バチ、女王バチの交尾の相手となるオスバチ、そしてせっせと蜜を集め、巣の中の仕事を全て引き受けるメスバチです。

女王バチは基本的に子孫を残すために出産することが仕事です。そしてその相手となるオスバチは女王バチとの交尾以外の仕事は一切しません。コロニーの規模にもよりますが、女王バチが一匹に対してメスバチの数は30000~60000匹とされ、蜜を集める仕事から、育児・清掃・巣の防衛などの数多くある巣の中の仕事まで全てを引き受けます。

女王バチの仕事である出産のための相手をするオスバチは100~2500匹程度しかおらず、寿命も2ヶ月程と短い上、繁殖期が過ぎると巣から追い出されることも多々あります。巣の中でぐうたらしているだけに思われますが、いつ用無しと言われるのか不安で仕方がないでしょう。