とある刑事ドラマのクライマックス。追い詰められた犯人に対して、刑事が最後の情けをかけます。「今ならまだ間に合う。自首するんだ。そうすれば刑は軽くなるぞ。」と。しかしこのセリフは全くのデタラメ。情けどころか騙し込むセリフになってしまいます。

今回の雑学では、自首とは何なのかをご説明します。

自首と出頭の違い

自首とはそもそも「事件が発覚する前」に、自ら「事件を起こしました」として警察に名乗り出ることを指します。このような場合は情状酌量などが認められるケースが多く、結果的に自首すれば刑は軽くなるのかも知れません。

冒頭のドラマのシーンで言えば、「事件が発覚した後」のお話であるため、自首は出来ないのです。事件発覚後に自ら罪を認めることを「出頭」といいます。

確かに逮捕と出頭とでは刑の重さは変わってくるのかも知れませんが、警察から逃げ回っている時点で、刑がだいぶ重くなっているのは間違いありません。