「シロサイ」と「クロサイ」の違いは色ではない
現在、世界には5種のサイが生息しています。この内、色の名前が入ったシロサイとクロサイの違いは、皮膚やツノなどの色とは関係のないものでした。
シロサイとクロサイの違い
アフリカ大陸のシロサイ、クロサイ、インド北部からネパール南部のインドサイ、マレーシアとインドネシアの一部地域に生息するジャワサイ、スマトラサイの5種類が、現存するサイの全ての種になります。
さて、シロサイとクロサイの特徴を比較してみましょう。
シロサイ
肌の色はグレー。シロサイは地面に生えている草を食べることに適しており、口が横長くなっているのが特徴的です。
クロサイ
グレーからやや黒みがかった色。クロサイは樹木に生えている葉っぱなどを主食とするため、口先が尖っており、器用に動かす事が出来るのが特徴的です。
このように、肌の色合いは微々たる差でしかありません。ではなぜシロサイとクロサイと区別して呼ばれるようになったのでしょうか。
シロサイの名前の由来
シロサイは口が幅広いことから、「幅広い」を意味する「ワイド」と呼ばれていました。これを日本人が初めてシロサイを見た際、現地の人間に何という生き物かを尋ねたところ、「ワイド」を「ホワイト」と聞き間違えてしまったのです。
そしてホワイトと差別化するためにブラックという名前を付けたのです。