日本に古くからある日本の遊びの代表として、けん玉が挙げられます。江戸時代の1830年に書かれた『喜遊笑覧(きゆうしょうらん)』という書物でけん玉のことが触れられており、この頃に原型が作られたと推測されています。しかしそれよりも300年も前に、フランスでけん玉の遊びが行われている記録があります。

けん玉の歴史

フランスでけん玉は「ビル・ボケ」と呼ばれます。1585年の書物では「子どもたちがよく遊んでいるビル・ボケを、王様たちも遊ぶようになった」という記述があり、この記述が最も古いけん玉遊びの記録になります。

ちなみにけん玉と同じような遊びは日本やフランスだけではなく、世界各国で確認されています。アメリカのインディアンによるジャグジェラ、エスキモーによるアジャクゥァク、メキシコのバレロ、イギリスのカップ&ボールなどです。

前述したように、最も古い歴史があるのがフランスのビル・ボケであり、これが世界中に広まったのではないかと推測されていますが、それを裏付けるような資料は今のところ見つかってはいないため、推測の域を超えてはいません。