牛乳を温めた際にできる膜の正体は?
牛乳を電子レンジや鍋などで温めると、必ず表面に膜のようなものができます。ドロッとしていて、あまり気持ちのいいものではありませんが、この膜の正体は何なのでしょうか。
ラムスデン現象とは
牛乳を40℃以上に温めることにより、成分中のタンパク質(カゼイン)と脂肪が、表面近くの水分の蒸発により凝固します。その時に、周辺の脂肪や乳糖を包み込む形で膜ができるのです。有名なところでは、豆乳を温めることで作り出される「湯葉」が代表的です。
この現象の正式名称を「ラムスデン現象」といいます。
この膜から作られるチーズもあるほど、牛乳と同じく栄養分がたっぷりと含まれているため、捨てずに口にするようにしましょう。もしどうしても膜が嫌な場合は、温める際によくかき混ぜながら加熱することで、膜ができにくくなるようです。