生活をする上で主に水回りに発生しやすいカビは憎っくき存在です。カビなんぞはお金を貰ったとしてもいらない存在ではありますが、なんと青カビ一つに160万円の値段がついたオークションがありました。

命を救うカビ

1928年、イギリスの細菌学者であるアレキサンダー・フレミングは、ブドウ球菌の培養実験中に偶然にも世界初となる抗生物質「ペニシリン」を発見しました。ペニシリンは第二次世界大戦で多くの負傷者を感染症から救い、1945年にはノーベル医学生理学賞を受賞したのです。ちなみにペニシリンという名は青カビの学名から由来しています。

90年前に初めてペニシリンが作られた際に使用された青カビがオークションにかけられ、なんと日本円で約160万円の高額で落札されたのです。何億人もの命を救ったとされるペニシリン、初めてペニシリンが発見されたその青カビが160万円と言われれば安いような気がしないでもないです。