ニンニクの滋養強壮は食べ過ぎると逆効果
食欲増進・滋養強壮・スタミナ食材といえば、筆頭に挙がるのがニンニクです。「夏バテ予防にニンニクを食べてスタミナをつけよう」などとはよく言われますが、実はニンニクの食べ過ぎは体調を悪くすることになりかねません。
ニンニクの食べ過ぎには要注意
ニンニクには「アリシン」という化合物が含まれています。このアリシンは、糖質をエネルギーに変える役割をするビタミンB1と結びつき、効率よく体に吸収する効果があります。このためにスタミナのつく食べ物という謳い文句が生まれたのです。ちなみにニンニク特有の匂いは、このアリシンの匂いなのです。
そしてニンニクには強い殺菌力もあります。殺菌効果のせいで消化器官を刺激し、消化液が多量に分泌されることで胃壁を攻撃してしまうことも判明しています。血液の凝固抑制作用もあり、血圧が下がって貧血になったり、出血時に止血しづらくなったりもします。
疲れを感じている時や、少しスタミナ不足だなと感じる時に適度に食べる分にはなんら問題は無いとされますが、胃腸の弱い方や過度な食べ過ぎで病院送りになるということは珍しいことではないため、適度な摂取が大切です。