溜まった疲れが吹き飛ぶといわれているニンニク注射。その名前からも分かる通り、中にはニンニクの成分がたっぷりと……と思いきや、ニンニクの成分など入ってはいないのです。それでは一体、ニンニク注射とは何のことをいうのでしょうか。

ニンニク注射の中身

結論からいうと、ニンニク注射はビタミンB1が含まれる総合栄養注射のことです。栄養ドリンクなどの服用で疲れを取る方も多いですが、即効性が強いのがニンニク注射の特徴の一つです。

その栄養分はニンニクの50倍といわれており、疲労・倦怠感・冷え症・頭痛・不眠・免疫力の低下・肩こり・神経痛・肝臓疲労・肝機能低下・肌荒れに効果があるとされます。また、二日酔いや風邪の予防などに打つのも効果があるとのこと。

水溶性のビタミン配合剤のため、体内に蓄積されることなく、副作用もありません。過度に注射したとしても、有効成分の許容を超えた分は尿として排出されます。

ではなぜこの注射がニンニク注射と呼ばれているのか。それはビタミンB1を構成する成分に含まれる硫化アリルが、ニンニクの匂いと同じなので、ニンニク注射と呼ばれるようになったのです。ニンニク注射の名前の由来は、ニンニクを食べた時のように元気になるからではなく、臭いからきているのです。