普通の切手よりも大きいのになぜ「小切手」?
小切手とは、その額面に書かれた金額を、指定された口座から引き落とすことのできる有価証券と呼ばれるものです。対して切手は普段よく使う郵便物などに使用する切手のことです。小切手はサイズが日本円の紙幣ほどあるのに、なぜ「小」と付くのでしょうか。
小切手の誕生
話は江戸時代にまでさかのぼります。この頃は幕府からの給与は米で支払われ、その米を売って現金収入を得ていました。売却された米はオークションにかけられますが、その際に落札者には「米切手」が渡されました。この米切手と引き換えに、落札した米を受け取る、いわば現在の小切手と同等の意味を持っていたのです。
明治になると現在使われているような小切手のシステムが外国から入ってきます。この際に使われた切手が、米切手よりも小さいサイズだったことから「小切手」という名前が付けられたのです。