レース中や調教中に何らかの原因で脚部に骨折などの障害を負った競走馬は、大抵の場合は安楽死の道をたどることになります。

怪我をした競走馬の行く末

競走馬の多くは「ガラスの脚」と呼ばれるほど繊細な脚をしています。競走馬の場合は馬体重が軽量になるように品種改良されていますが、それでも400〜600kg程度の体重があり、単純に考えても足一本あたり100kg以上の負荷が掛かる計算になります。そのため、ヒビや骨折などの故障が起こりやすいのです。

もし脚の一本を負傷したとすると、その分他の脚でその体重を支えなければなりません。そうすると他の健康な脚が他の病気にかかってしまい、最終的には自然と死に至ってしまうのです。

プールを利用した治療方法などがあるのは確かですが、治療期間が長いこと、治療代、生存率に低さなどからあまり活用されず、安楽死させてあげるという手段を選ばざるを得ないのです。