ポニーといえばの一回り小さい種であるという認識がありますが、それは間違いです。かつてイギリスやオーストラリアでは、何千頭ものポニーが炭鉱の地下深くで働いていました。その小ささと、馬と同程度の体力を持ち合わせたポニーは、炭鉱での労働のお供にもってこいだったのです。では、一体「馬」と「ポニー」にはどのような違いがあるのでしょうか。

ポニーとの違いは品種ではない

馬とポニーの区別は、実は品種ではありません。ポニーとは肩までの高さが147cm以下の馬の総称なのです。クジラとイルカがその大きさによって分類されるのと同様に、馬とポニーも大きさによって区別されるのです。

小さいからといってポニーは馬に劣らない能力を持っています。走れば時速40kmを出すことができ、頭も良く体力もあり、性格はいたって温厚です。炭鉱での労働の際には、一日に8時間の重労働も難なくこなしていたそうです。

そんなポニーの中で最も小さいとされるのがファラベラという品種。体高は約40cmしかなく、犬でいうところの中型犬くらいの大きさしかありません。しかし犬の数倍の寿命を持つことから、海外ではペットとして人気の高い馬(ポニー)になっています。