地球上で生息する最強の生物とは
「地球上で最も強い生き物は?」と聞かれれば、誰もがライオンやトラ、ゴリラ、サイなどの強靭な肉体を持つ生き物を想像することと思います。しかし今回ご紹介する最も強いと思われる、更に言えば最も不死に近い生き物は、その全長はわずか0.5mmしかない虫です。
最強の生き物
クマムシという虫をご存知でしょうか?名前だけは聞いたことがある方も多いでしょうが、意外と身近に生息している虫の一種です。イモムシを肥大化したようなフォルムをしており、外皮は硬く、まるで鎧をまとっているかの様な姿をしています。
このクマムシの最大の特徴は、異常なまでに高い防御力です。クマムシなどのごく一部の生き物は「クリプトビオシス」と呼ばれる能力を持っています。クマムシの場合はクリプトビオシスの中でも.乾眠という能力が備わっており、悪環境などにさらされた場合、代謝を止めた休眠状態に入ることで、生命活動を維持しようとする働きをします。
乾眠状態に入ることで次のような悪環境に耐えることができます。
- 150℃〜マイナス150℃までの温度変化でも死なない
- 空気がなく、真空状態でも死なない
- つまりは宇宙空間でも死なない
- 高線量の放射線を浴びても死なない
これらの悪環境を生き延びるだけでなく、乾眠状態では寿命が120年にも延びるという記録もあります。では、そんな不死身なクマムシはどうやったら死んでしまうのでしょうか。主な死因は次のようになります。
- 餓死
- 指で潰せる
- 乾眠しなければ寿命はわずか半年
意外にも他の昆虫同様、些細なことで死んでしまうのです。