シャチハタには塩が使われている
日本での生活において、ハンコは欠かすことのできないアイテムです。特に「シャチハタ」と呼ばれる朱肉のいらないハンコは、発売以来、現在に至るまで大きな反響を呼びました。なぜ朱肉を使わずとも、何度押してもキレイにインクが印字されるのか、その秘密は塩にありました。
ハンコと塩
シャチハタは内部にインクを染み込ませたスポンジが内蔵されており、名前が彫られているゴム部分をインクが通過することで、文字を印字させる仕組みになっています。これを実現させるためには、ゴム部分にインクが通過できる無数の小さな穴を開ける必要がありました。そこで活躍したのが「塩」なのです。
塩は水には溶けるが、熱には強いという特徴がありました。そこでゴムに塩を混ぜてみると、連続した細かい気孔ができたのです。砂糖やデンプン質では熱に弱く、あくまでも塩という素材がベストだったのです。
この発見のおかげで現在のシャチハタが完成したのですが、じつは「シャチハタ」というのはこのハンコを作っている会社名であり、このハンコ自体は「Xスタンパー」というのです。