今では年末の風物詩となったNHK『紅白歌合戦』。毎年12月31日の大晦日に生放送されるこの番組は、年に一回の大行事という印象があります。しかし、かつて一度だけ、年に二回開催されたことがあるのです。

紅白歌合戦の歴史

現在のような番組構成になったのは、じつは1953年12月に行われた第4回大会からなのです。第1回〜第3回の大会は、テレビ放送ではなくラジオ放送でした。そして開催日は決まってお正月に行われていたのです。

第3回の開催日は1月2日に行われました。そして第4回大会は同年の12月31日に開催されたことにより、1953年には紅白歌合戦は二度開催されたのです。

また、ラジオ放送時代には、「合戦」の名の通り、両組のキャプテンが相手チームの歌手の出方をうかがい、次に自軍で誰を歌わせるかを決めていました。さらに実況アナウンサーまで付けることにより、音楽を一種のスポーツとして売り出していたのです。