一般家庭で作る酢豚パイナップルが入っていることはほとんどありませんが、中華料理店や少し高級なお店では酢豚にパイナップルが入っていることは珍しくありません。「甘酸っぱい酢豚にパイナップルはベストマッチ」と思う方は少数派らしいのですが、そもそもなんの目的でパイナップルが入るようになったのでしょうか。

酢豚とパイナップルの相性

パイナップルを沢山食べると舌がピリピリと痺れた感じになります。これは、パイナップルに含まれるタンパク質を分解する酵素である「ブロメライン」のせいです。このブロメラインがお肉を柔らかくしてくれるのです。

しかし注意が必要です、ブロメラインは60℃程度の熱で効果が出なくなってしまいます。そのため、お肉を柔らかくする目的で使用する際には注意が必要です。

酢豚にパイナップルを入れ始めたのは遥か昔、中国が清の時代だった頃までさかのぼります。欧米人が多く暮らしていた上海で、「高級感のある料理を」ということで考案されたのが酢豚にパイナップルを入れた料理でした。

考案した料理人には少なくとも「甘酸っぱい酢豚にパイナップルはベストマッチ」と思われていたようです。