ボクシング、野球、テニスなどのスポーツから、楽器の演奏者にいたるまで、左利きの選手は「サウスポー」と呼ばれます。このサウスポーという言葉の語源は何なのでしょうか。

野球が起源だった

野球場は一般的にホームから2塁を結ぶ直線が東北東を向くように設計されています。これはルールブックにも記載されている事項なのです。しかし一部のスタジアムでは例外もあります。なぜ東北東を向くように立てるべきとされているかは、日差しの問題。午後の強い日差しが観戦の妨げにならないようにするための配慮なのです。

そんな雑学はさておき、サウスポーの話に戻りましょう。サウスポーは英語で「South Paw」と書きますが、日本語に直訳すると「南の前足」となります。スタジアムが東北東を向いているということは、投手が左手で振りかぶった際、南の方角を向くことになります。これがサウスポーと呼ばれる語源です。

また、アメリカの南部出身の選手に左利きが多かったからという説もありますが、前述した理由の方が有力視されているようです。