手品でも多用されるトランプ。マジシャンはシャッフルしたトランプを、シャッフルする前の状態に戻すマジックを行うことがあります。これにはもちろんそのマジシャンによるタネがあるのでしょうが、実は8回シャッフルすることによってトランプの順番は元に戻せるのです。

タネのないマジック

シャッフルの種類は「ディールシャッフル」「ヒンドゥーシャッフル」「オーバーハンドシャッフル」などなど、非常に多くの種類が存在します。その中でも今回取り上げるのは「リフルシャッフル」です。リフルシャッフルはカードの束を2つに分けて右手と左手にそれぞれ持ち、それぞれの束の端を弾いて高速で左右交互の束を1つの束にシャッフルする方法です。

トランプはAからKまで13枚x4組の52枚になりますが、これをパーフェクトなリフルシャッフルを用いり、8回シャッフルすることでシャッフルする前の順番に戻るのです。パーフェクトなリフルシャッフルとはつまり、左右の束を26枚ずつに分け、左右交互に1枚ずつを入れ替えるということです。

例えば4枚のカードの束で考えてみましょう。わかりやすいように上から1、2、3、4とします。

左右に分けた状態では「1、2」「3、4」となり、一回のパーフェクトなシャッフルで「1、3、2、4」となります。それでは同じことをもう一度行いましょう。「1、3」「2、4」となり、シャッフルすることで「1、2、3、4」に戻ることがわかります。

これがカードの枚数が52枚になると、8回繰り返すことで元に戻るということです。