わたあめは日本のお菓子ではない
縁日やお祭りの屋台で買える定番のお菓子といえば、なんといっても「わたあめ(わた菓子)」です。ふわふわで甘く、見た目にもボリューミーなわたあめは一体どのようにして誕生したのでしょうか。
わたあめの発祥
わたあめの作り方は単純です。砂糖を溶かして細い糸状にしたものを、割り箸などの棒にクルクルと巻きつけるようにして作ります。明治後半から大正にかけて全国的に広がりをみせ、専用の綿菓子機を用いて作られることから「電気飴」とも呼ばれました。
この綿菓子機は日本で発明されたものではありません。世界で始めて綿菓子機が発明されたのは1897年のことで、アメリカのテネシー州ナッシュビル出身の歯科医であり発明家でもあるジョン・C・ウォートンによって発明されたのです。
「フェアリー・フロス(天使の綿毛)」と名付けられたわたあめは、1904年に開催されたセントルイス万博博覧会に出展され、25セントで販売されたフェアリー・フロスは、7ヶ月の開催期間中に68,655個も売れたのでした。