カツカレーを考案したのはプロ野球選手
カレーは本来は外国から入ってきた食べ物ですが、本場のカレーよりも日本人には日本独自に発展したカレーが好まれます。日本のカレーのオリジナルメニューのひとつとして「カツカレー」が人気ですが、これを考案したのは読売ジャイアンツに在籍していた千葉 茂選手だったのです。
カツカレーの発祥
初めてカツカレーを提供したのは、東京の銀座にある老舗「グリルスイス」です。グリルスイスの近くには、巨人軍(読売ジャイアンツ)のユニフォームを作っていた洋服店があり、千葉 茂はそのオーナーからグリルスイスを紹介されました。その後、足繁くグリルスイスに通い、ある時に空腹で早く食べ物を食べたい気持ちと、満腹になりたいという二つの欲求によって、千葉 茂は店主に「カレーにカツレツ(トンカツ)を乗せてくれ」と頼んだのが、カツカレーが誕生した瞬間でした。
当時のカツカレーは特別なメニューとされ、銀行員の初任給が3000円の時代に、カツカレーは180円という値段で提供されていたのです。
現在でもグリルスイスでは、「千葉さんのカツレツカレー」と「元祖カツカレー」を始めとした、様々なカツカレーを味わうことができます。