お子様にも大人気のエビフライは、お店に行かなくても気軽に食べられるよう、冷凍食品としても販売されています。食材をフライにした冷凍食品は、他にもイカフライやカキフライ、カツレツからコロッケまで様々な種類がありますが、エビフライだけは衣の割合がJAS規格によって厳密に定められています。

エビフライの規格

正確に言えば、衣の割合がJAS規格によって定められているのはエビフライだけではありません。魚を用いたフライの場合、衣の割合は「50%以下であること。ただし、食用油脂で揚げたものにあつては、60%以下であること」と定められています。これがイカフライであれば、衣の割合は55%以下に定められています。ところがエビフライに関しては、さらに詳細な基準が設けられているのです。

エビフライの衣に関するJAS規格は次の通りです。

50%以下であること。ただし食用油脂で揚げたものにあっては65%以下、食用油脂で揚げたもの以外のもので頭胸部及び甲殻を除去し、又はこれから尾扇を除去した1尾当たりのえびの重量が6g以下のものにあっては60%以下であること。
農林水産省

この規格が生まれたのは1978年のこと。それまでは規格が存在しなかったため、衣を厚くして製品を大きく見せようとする業者が多かったようです。そのことから消費者からは「衣が厚すぎる」とクレームが相次ぎ、このような規格が誕生したのでした。