日本人のソウルフードとも言える味噌汁。和食だけでなく洋食の献立の時でも味噌汁が欠かせないという人も多いはず。一見するとお湯に味噌を溶いた簡単な料理に思えますが、じつは奥が深い料理なのです。

美味しい味噌汁を作るコツ

ダシなどを使わず、味噌汁を手軽に作る場合の手順は次の通りです。

  1. 鍋に水を入れ、具材を入れて煮立たせます。
  2. 具材に火が通ったら一度火を止めます。
  3. 味噌を溶き入れ、沸騰しないように温めて完成です。

これで簡単に味噌汁を作ることができます。大切なのは味噌を入れてからはお湯を沸騰させないことです。なぜ沸騰させてはいけないのでしょうか?

味噌は大豆を発酵させた食品で、味噌を使った味噌汁は香りを楽しむ食べ物ともいわれます。味噌の香り成分は200種類以上もあるとされます。この香り成分は複数のグループに分けられ、気体になりやすいグループとなりにくいグループが存在します。

例えばアルコール成分などは気体になりやすいグループであり、沸騰したお湯に味噌を入れると、味噌に含まれるアルコール成分が気体として飛んでいき、香りが損なわれるのです。

香り成分を逃さないように味噌汁を沸騰させることはご法度なのです。