「ピーマン」と「パプリカ」の違い
ご存知の通りピーマンは緑色ですが、パプリカはオレンジや黄色、赤色など色とりどりです。ピーマンはナス科トウガラシ属の植物ですが、実はパプリカもピーマンと同じくナス科トウガラシ属の植物で、同じ品種なのです。同じ品種なだけあり、ハッキリとした明確な定義はありません。
実は同じ植物?
まずはトマトを想像してください。トマトの成長は緑色の果実から、熟していくことで赤色の実になり収穫の時期を迎えます。ピーマンもこれと同じで、熟していない緑色の段階で収穫されるのです。もちろん熟すことで赤色になりますが、この段階で収穫されるものはパプリカではなくカラーピーマンと呼ばれるものになります。
ピーマンの原産国はアメリカで、日本には明治時代に入ってきました。一方のパプリカはオランダが原産で、「パプリカ」とはオランダ語でピーマンを意味する言葉です。日本には平成になってから普及し始めました。
前述したように、ピーマンとパプリカは同じ品種です。しかしピーマンは苦味があり、パプリカは甘みがあります。そのため一般的には味の違い、そして果肉の厚さの違いで分類されるのです。