武将、武田信玄が自軍の軍旗に描いていたとされる「風林火山」の文字。これは中国の兵法書に載っている言葉を引用したもので、武田軍はこの兵法を目標に戦国時代最強の軍隊へと成長し、恐れられていました。

風林火山の続き

そんな「風林火山」の意味は次の通りです。

  • 風 – その疾(はや)きこと風のごとく
  • 林 – その徐(しずか)なること林のごとく
  • 火 – 侵掠(しんりゃく)すること火のごとく
  • 山 – 動かざること山のごとく

この「風林火山」は、兵法『孫子・軍争編第7』の軍の行動について書かれた章の冒頭に紹介されていますが、実はこれには続きがあるのです。

  • 陰 – 知りがたきこと陰のごとく
  • 雷 – 動くこと雷霆のごとし

陰雷は「作戦は敵に知られてはならず、兵を動かす際は迅速に」といった意味合いになります。なぜ武田信玄は陰雷を旗に掲げなかったのかは定かではありません。