世界中の様々な国で廃止されている死刑制度。一般的には極刑などとも表現しますが、日本では未だに凶悪事件を起こした犯人に対しての死刑制度は採用されています。死刑というと電気イスをイメージしがちですが、電気イスでの死刑執行を採用しているのは現在ではアメリカのいくつかの州でしかありません。

死刑執行の日

死刑制度を採用している国の主な執行方法はもっぱら絞首刑、つまり首吊りによる執行です。

死刑執行は当日、その直前になって初めて死刑囚に告知されます。死刑囚はこの際に遺書を書き残すことや最期の言葉を述べることが許されています。執行室に入ると目隠しをされ、手錠をかけられ、足を縛られます。そして首にロープをかけられるのです。

指揮官が水平にした腕を振り下ろすと、3〜5人の執行人が同時にボタンを押します。ボタンが押されると床が抜け、首吊りが執行されるのです。この複数のボタンの全てが床を抜く仕組みと直結しているわけではなく、どのボタンが当たりのボタンなのかは執行人にすらわかりません。

執行人も人間であり、「私が殺してしまった」という罪悪感を少しでも軽減するために、このような仕組みになっているそうです。実際、執行人が抱えるストレスは並大抵のものではないということでしょう。