100円ライター使い捨てライターなど呼び方は様々ですが、このような使い捨て型のライターの正式名称は「ディスポーザブルライター」といいます。ディスポーザブルとは、日本語で「使い捨ての出来る」という意味になります。

こんなディスポーザブルライターの真ん中には、縦に二分するように仕切りが設けられています。

この仕切にはどのような意味があるのでしょうか。今回の雑学ではこの仕切の役割についてご紹介します。

容器強度を最大限に引き出すための役割

真ん中の仕切りは完全に仕切られているわけではなく、下のほうが若干の隙間が空いていて、中の液体が行き来できるようになっています。

この仕切の最も重要な目的は、ライター容器そのものの破損を防ぐことです。

ライターの中に入れたれている液体は「液化ガス」と呼ばれるもので、ガス(気体)を液体化したものです。ですので、ガスによる非常に強力な圧力が生じます。

容器の真ん中に仕切りをつけることで、液化ガスを分断させ、内部の圧力を分散させることで容器の破裂を防いでいるのです。

圧力に強い容器形状とは

内部からの圧力によって破損しづらい形状は、球状もしくは円筒状です。大きな緑色のガスタンクは球状で出来ていますし、都市ガスなどのプロパンガスの容器は細長い円筒状で出来ています。

使い捨てライターの場合、短冊状と呼ばれる薄くて長い形状になっています。この容器の真中に仕切りをつけることによって、内部の構造を円筒状にしているのです。

液化ガスを分断させて内部の圧力を分散させる働きに加え、圧力に強い形状にすることでより一層強度の増強をはかっているというワケです。