現代の日本で拳銃を所持できる職業は?と聞かれれば、警察官や自衛隊員などの職業が挙がるでしょう。しかし実際には意外に多くの職業が拳銃の所持を認められています。また、警察官よりも早く国内で初めて拳銃が支給された職業があるのです。

拳銃の携帯が許可された職業

これが全てではありませんが、主に拳銃の携帯が許可されている職業は次のようになります。

  • 警察官
  • 自衛官
  • 皇宮護衛官
  • 海上保安官
  • 税関職員
  • 入国警備官、入国審査官
  • 刑務官
  • 麻薬取締官

警察官よりも早く拳銃を携帯していた職業

日本の警察官に正式に拳銃の携帯が許可される法令が実施されたのは1923年の事。それよりもはるか早くの1873年に拳銃の所持が認められた職業は、なんと「郵便配達員」だったのです。

これは明治初期に郵便制度が発足した当初、現金書留を狙った強盗が配達員を襲う事件が相次いだ上、まだニホンオオカミが出没していたことから、配達員に拳銃の携行を許可させたのです。配達員が持っていた拳銃は「郵便物保護銃」と呼ばれる、フランス製のリボルバー拳銃でした。この法制度は1948年まで続いていたのです。