学生時代はスポーツに打ち込むことも多いでしょう。特に身長が伸びる思春期の頃に、筋トレをし過ぎると身長が伸びなくなるといわれますが、この噂は本当なのでしょうか。

筋トレは成長を邪魔する?

骨の成長には骨端線という軟骨組織が関係しています。過度の筋トレなどで、この組織が損傷してしまうと成長が阻害されますが、子どもの筋トレで骨端線が損傷するほどの過酷な負荷をかけて筋トレを行うことはほぼなく、よほどのことがない限りは損傷することは考えづらいです。

例えば体操のトップ選手ともなると、確かに小柄な選手が多いです。体操は幼い頃から習得することがほとんどで、筋肉が必要不可欠な体操競技において筋トレは欠かせません。

しかしこれはあくまでも、小柄な方が演技に有利である傾向にあるので、身長が低めであるという利点が活かされて世界クラスの選手に成長しているのです。体操をするから伸びなくなるのではなく、もともと小柄だったから世界クラスの選手になれるということで、テレビではそういったトップクラスの選手しか機会があまりないため、誤解が生まれたとされます。