北京原人は共食いをしていた!?
中国の北京でその化石が発見された事から名付けられた「北京原人」ですが、なんと食人の習慣があった可能性があるとのこと。
今回の雑学では、北京原人について詳細をご紹介します。
北京原人とは
1921年、スウェーデンの地質学者によって人類のものと思われる歯の化石が発見されました。その後、1929年には頭蓋骨が発掘され、次々と原人の骨が採掘されていきました。
中国の北京から発掘された骨の原人は「北京原人」と名付けられ、人類の祖先にあたるのではないかと研究が重ねられました。しかしDNA系統の調査結果から、現代人の祖先となる種ではないことが明らかになっています。
しかし、石器や火を使っていたとの調査結果もあり、限りなく人類に近い存在であったことでしょう。
北京原人は食人をする?
北京原人が生きていたのは今からおよそ40万年前とされています。この時代の地球で生き延びるためには、過酷な自然環境と戦わなければなりません。今の人類ほど知恵もない原人にとって、食事そのものが生き延びる上での戦いの一つでもあったと想定されます。
採掘された頭蓋骨や骨などは、そのほとんどが砕かれた状態であったり、頭蓋骨に至っては穴が開けられていた痕跡が残されていました。骨が砕かれていたのは骨髄を取り出して食べるため、頭蓋骨に穴が開けられていたのは脳みそを食べるため、という説が有力視されています。
ところがハイエナなどの動物たちによるものであるとの意見もあり、どちらが正しいのか、その真意は定かではありません。
しかし様々な文献にも多数の意見が書かれている通り、やはり食人の習慣があった説の方が強いようです。