臭いが記憶を呼び起こす現象の名前
草原の臭いや雨上がりの臭い、はたまた香水の匂いなど、生きていく上で臭いはいたるところに存在します。臭いを嗅いで「なんだか懐かしい臭いだ」と思い、昔の風景や思い出を思い出すことはありませんか?
香りの心理的効果
特定の香りから記憶を呼び起こす、この現象は「プルースト現象」と呼ばれています。フランスの小説家、マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の中で、主人公が同様の体験をすることからこう呼ばれるようになりました。
2013年に日本ストレス学会で発表された研究結果によると、プルースト現象は「炎症を起こす血液中の体内物質を減少させ体調をよくする」「脳の一部の働きが活性化し健康状態も改善する」とされ、健康に対してメリットがあることが明らかになったのです。