落語や漫才などのネタを聞くとき、会話している相手の話を聞くとき、「話のさわりだけ聞いて理解した」などという使い方をしますが、そもそも「さわり」とは、その話の中のどこの部分をいうのでしょうか。

「さわり」の意味

文化庁の調査によると、じつに55%もの人が「話などの最初の部分のこと」と回答し、正しい意味を間違って覚えているという結果が出ました。

そうです、「話のさわり」とは、その話の中で「最も重要な部分」のことを指すのです。

元々は三味線を弾きながら物語を語る「義太夫節(ぎだゆうぶし)」から生まれた言葉で、「最大の聞かせどころ」を指した言葉でした。それが転じて、音楽や話などの最も感動的な部分、話や文章の要点などという意味で使われて始めたのです。