「恵比寿歯」「大黒歯」といえばどの歯?
人間の永久歯は全部で32本生えてきます。歯は大きく分けると前歯と奥歯の二種類になりますが、前歯の中にも中切歯、側切歯、犬歯があります。そして第一小臼歯から第三大臼歯までを奥歯と呼びますが、この呼び方はあくまでも歯科用語であり、一般的ではありません。例えば犬歯を糸切り歯や八重歯と呼び、第三大臼歯を呼ぶように、様々な別名が存在します。
めでたい歯
七福神の中でも「恵比寿」と「大黒天」を合わせて二福神と呼び、漁業や商売の神である恵比寿と食物や財の神である大黒天の二福神は古くから日本で信仰されてきた神様です。そんな神様の名が付いた歯が、「恵比寿歯」「大黒歯」です。これは前歯の一部である中切歯の上の2本、つまり真ん中の前歯の事を指す別名なのです。
この二福神を並べる際の順番の通り、左側の上の中切歯を大黒歯、左側の上の中切歯は恵比寿歯と呼ばれることがあります。