(毛筆)は主にアジアの漢字文化圏で使用されます。動物の毛を用いたものがほとんどであり、字だけでなく絵を描く際にも用いられます。そんな筆の各部位の名前を知っていますか?

筆の名称

義務教育でも習字は必修科目であることから、日本人で筆を手にしたことがない人は少ないでしょう。しかし部位の名称までは習うことはほとんどありません。

筆は大きく毛の部分である「穂首」と、持ち手の部分である「軸」に分かれます。

軸は毛の部分を繋ぐ「軸先」、お尻についている紐を繋ぐ「肋骨」、そしてその間の「筆管」に分かれます。肋骨とは面白い名前と思うでしょうが、毛の部分の名称はさらに面白いです。

毛の部分は付け根の部分が「腰」、中間が「腹」、先端が「喉」となっており、さらに最先端の部分は「命毛」と呼ばれます。先端の毛は筆の中心ともなる毛であり、書をするにあたってもとても重要な毛であるというところから名付けられています。

肋骨や腰、喉などの名称が使われていると、筆を立ててみるとどこか人のように見えてくるのは気のせいでしょうか。