賞状や感謝状などは滅多やたらに受けられるものではありません。それだけに受け取った際は非常に嬉しいものです。逆に贈る側になった場合、相手への感謝や敬意を忘れてはいけません。その一つとして、句読点を付けないことが重要です。

句読点の背景

句読点は明治時代に外国文化が広く日本に入ってきた際に、海外の「,(カンマ)」や「.(ピリオド)」を真似て出来たものです。それまでの日本語には、句読点という概念は存在しませんでした。

句読点を入れる理由としては、読み手側の配慮を考えた結果なのです。現代の文章も、私自身がこうして書いている文章も、句読点がなければどこで文章を区切っていいのか分かりづらく、読みづらいものです。しかし裏を返せば、「読めないと悪いので句読点を打っておきますね」といった、相手を見下しているとも捉えることができるのです。

ですので、賞状や感謝状、卒業証書、免状、招待状、年賀状などなど、相手を讃える場合や公的文書を書く際には句読点を入れないのが一般的です。パソコンでも簡単に賞状が作れるようになった時代ですが、その際には句読点は付けないように気をつけましょう。