街に出ると様々なコンビニが軒を連ねています。2021年現在では5万5000店以上ものコンビニが全国で営業を行っているのです。コンビニの店内は様々な人間の心理を利用した仕掛けが満載ですが、そもそもコンビニを建てる場所に関しても、当然ながら何となくその場所に店舗を構えるわけではありません。

コンビニが密集している理由

例えばコンビニの店舗は交通量から売上を算出し、この土地に出店すればいくらの利益が得られるというのが計算できるという話を聞いたことがあります。また、道路に面している場合は信号の位置なども大きく関係しており、様々な計算のもとにコンビニは出店されています。

しかしたまに遭遇するのが、同じ系列のコンビニがすぐ近くにまたあるということです。特に都心部に多く、コンビニチェーンの中ではファミリーマートが同じ地域に密集して出店するケースが多いようです。

このような一定の区域に同じ店舗を次々と出店する方法を専門用語で「ドミナント戦略」といいます。その地域を独占することで利益を根こそぎいただくという戦略になります。つまり、選び抜かれた立地に出店しているコンビニは、他店からしても当然おいしい立地なわけです。他店が出店するくらいならば、売り上げが分散したとしても同じ系列の店舗で埋め尽くした方が良いだろうという考え方になります。